やるつもりなかった看護師になったのは、なぜ?
こんにちは、
まだ何者でもない25歳、まっちーです。
私は先月まで看護師をしていました。
学生時代から現在まで、会った人によく聞かれるのが
「なんで看護師になろうと思ったの?」
「なんで看護師になったの?」
という質問。
そもそも私は看護学部に入学しておきながら、看護師なんてやらねぇ!って思ってた人間なんですよね。
でも結果、看護師として働いちゃってたんです。笑
人生何があるかわからないものですね。
自己紹介でもふれた、
・身体のこと、病気、治療、など医療的知識を身に付けたかったから。
・人の生死に関わる看護師の経験は貴重な経験であり、1度は経験する価値があると思ったから。
この考えに至るまでの過程を紹介したいと思います。
大学進学での選択肢
私、なぜか小さい頃から健康に対して興味があったんです。
・おばあちゃんっ子だったから
・高知県の高齢化率が全国平均の倍以上あったことを小学生で知る
・生物が得意で細胞とか人体とか好きだったから
これがどう健康につながるかというと、
高齢者に役立つこと + 人体、臓器などの興味 = 健康
とう感じ。
あ、あと父がヘビースモーカー、且つ、酒飲みだったことも大きかったです。
The 高知県民!って感じです。笑
これらのことで健康に対し意識が向くようになり、テレビで健康に対し情報を得ては家族に共有してました。
そこから、自分の身体のことなのに知らないことが多くて、より興味が湧いてきて、
もっと勉強して自分のため、家族のために役立てたい
と考えるようになりました。
それで大きくなって、大学の進学を考えた時に県内の大学しか考えてなかったんです。
そこに医療系の分野の選択肢として、医学部、看護学部の2択。
田舎なもんで、大学が少ないから絞るのが早かったです。笑
そしてその2択から、学力的に自分がいけるところが看護学部だったので、県内の看護学部に進学しました。
看護学部で看護師にならないという選択肢
医療の知識は自分にも役立つし、家族にも役立つし、そこは欲しかったんです。
でも、看護師なんてやらねぇ!と思っていたんです。
理由は
・世間一般の看護師は労働環境が良くないというイメージがあったから
・当時付き合ってる彼氏が看護師をして欲しくないと言ってきたから
2つ目に関しては当時友達には言えなかったです。笑
看護師の仕事というのは“患者さんの療養上の世話”ということで、下の世話もあるわけですよ。彼氏はそれが嫌だったみたいです。
仕事ですし、なんとも思わないのが現場の声なんですけどね。
当時看護学部の入学さえ反対してきたので、さすがにおかしいと思い説得しました。
看護師以外の選択肢があることに理解は得られました。
あとその理由以外に入学当初からもう1つ思っていた事が。
病気になってからじゃあ遅くて、
病気にならんように、予防的な介入をしていくことの方が重要やん!!
ということでした。
そこで私は教育的介入の多い保健師や養護教諭を目指して勉強をしていくのでした。
選択肢の変化
看護学部はとにかく課題の多さと実習の大変さで有名?なんですが、そんな学生生活をしていて、他の大学に通う友達が羨ましくてたまりませんでした。
将来のためや、と自分に言い聞かせ、堪えてました。笑
そしてより一層看護師をする意欲がなくなっていきました。
そうして数々の実習をこなし、3年の時、保健師の実習に行きました。
利用者さんと話してる保健師さんをみて、病気のことに対し具体的なアドバイスをしていたんです。
そこで私は
あれ、私は病気のことちゃんと理解できてるかな。
とそこに気がつきました。
保健師は働く場所にもよりますが、看護師経験のある人がなることが多いです。
予防ができるということはその病気、疾患がどういう原因からなり、どういう経過をたどって進行、改善していくのかを知ってこそ、初めて対策ができるもの。
そのことに気がつき、そこで少し看護師の経験をすることの必要性を感じました。
保健師、看護師、助産師、養護教諭、全てのベースは“ 看護 ”から成り立ってるんですよね。
ここまではまだ少し気が向いただけで、まだ保健師に向けて勉強を続けていました。
はっきり決心をしたのは4年生の初夏。
学生最後の実習は自分の好きな領域(分野)で実習が選択できるシステムだったので、私は『急性期看護』という救急病棟での実習を希望しました。
急性期とは、一番病気が重症な時期で命の危機的な状況にある時期のことをさします。
いわゆる救急病棟24時的な感じです。笑
私は3次救急病院(大きな総合病院)のICU(集中治療室)で2週間実習をしました。
イメージ通り、命に関わるピリピリとした空間でめちゃくちゃ忙しい病棟です。
ただ、私の感じたそこでの魅力は
患者さんの病気・症状、そして治療と回復、ということがわかりやすいこと
そこに私は興味と意欲が湧いてきました。
そしてもう1つ “ 人の生死に直接関わることができる ”
普通の生活をしていてそこに直面することって滅多になくて貴重なこと、今それを経験できるのはすごいし、チャンスである、と考えました。
そこでついに、看護師を目指そうと決心しました。
そこから保健師の勉強をやめ、病院見学を開始し、就活に力を入れました。
そして私のICU(集中治療室)での看護師生活が始まるのでした。
と以上が私が看護師を目指した理由と経緯でした。
じゃあなんで3年で辞めたの?根性なしが!!という意見もあるかと思うのですが、
そこに関しては
・目的が知識と経験がほしい、ということであったから。
・仲の良い助教から「自分の中で区切りをつけないと辞めどきがなくなるよ。」というアドバイスをもらったから。
・海外で生活したい!という夢を叶えたかったから。
という理由から私は割り切って自分の中で期限を決めたのでした。
そして今に至るわけなのです。
さいごに
私が出会った看護学部の友達や看護師の人は、家族の誰かが看護師や医療従事者で、その影響を受けてる人が多い印象にあります。
もしくは医療ドラマとかの憧れからとか。笑
でも、やはり憧れをもって入った人ほど現実とのギャップで辞める人が多いのが現状であり、また多くの看護師は女性ですから、結婚・出産を期に看護師を辞める人も多いです。
もしくはやめたい、けど給料はいいから、いやいや続けている人もいるのは現状。
看護師免許を持ってるけど看護師として働いてない人のことを“ 潜在看護師 ”といいます。
日本看護協会はその人たちの把握と再就職に向けて色々と取り組みが進んでいるのだとか。
今は転職が当たり前になって、支援サイトもたくさんあり、看護師も自分に合った働き方、働く場所を選べるようになりました。
実際に体験したからこそ、どんな環境でも生涯看護師を続けている人は本当にすごいと思いますし、そこに対してはとても尊敬します。
ま、でも将来的にはAIが発達して医者も看護師も職業としてはなくなっちゃうかもしれないんですけどね。
どの選択肢が正しいとかはないのですが、何を選択するかは難しいところです。
看護師になるって、続けるって大変だなぁ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。